phantomクラスのドローンになると、高度なセンサー類により初心者でも安定した飛行を行うことができます。
しかし、機体の各種センサーやシステムの過信は事故のもとです。
ドローンに備えられた様々な機能はあくまで補助機能ととらえるようにしましょう。
自分自身の腕で安定した飛行ができるようにならなければ、トラブルが発生した時に対応できず、大きな事故に繋がってしまう可能性もあります。
また、ドローン許可申請・承認申請に必要な「飛行マニュアルに」も練習の方法を記載する必要があります。
このドローン許可申請・承認申請に必要な飛行時間は「10時間以上」です。
ドローンの飛行練習を行う場合は、飛行安定装置が装備されていない(解除した)機体で行うようにしましょう。
もくじ
具体的な練習方法・目標
それでは、ここから具体的な練習方法を見ていきたいと思います。
以下、ドローンを最低限安定飛行させるために必要なスキルの練習方法です。
離着陸
ドローン操縦の基本中の基本、離着陸の練習方法です。
ドローンは上昇や上からの風には強いですが、下からの風に弱く急降下ができないという特性があります。
また着陸時にはボルテックスリングの影響により機体が不安定になることも想定されます。
また、着陸場所が砂利の場合はダウンウォッシュにより、小石が飛散する可能性がありますので、そのような場所での離着陸は避けるようにしましょう。
離着陸の具体的な練習目標
操縦者から3m離れた位置で、3mの高さまで離陸し、指定の範囲内に着陸すること。
この飛行を5回連続して安定して行う
ホバリング
ホバリングというのは、空中の定位置に留まる。ということです。
なんだ簡単じゃないか。と思われるかもしれませんが、このホバリングは非常に難しいのです。
各センサー類のおかげでphantom等の高級機の場合は安定したホバリングが可能ですが、そういったセンサー類を解除した状態でホバリングにチャレンジしてみてください。
その難しさがご理解いただけると思います。
特に小型のドローンでのホバリングは難易度が高く、微風が吹いただけでも機体は大きく流されてしまいます。
ホバリングの具体的な練習目標
ドローン操縦車の目線の高さで、一定時間の間、ホバリングにより指定された範囲内(半径1mの範囲内)にとどまる
左右方向の移動
ドローンの移動中にはホバリング時同様、風をはじめとした様々な気候状態の影響を受けます。
安定して左右移動ができるように練習しましょう。
左右移動の練習目標
指定された離陸地点から、左右方向に20m離れた着陸地点に移動し、着陸することができること。この飛行を5回連続して安定して行うことができること。
前後方向の移動
前後方向への移動も、左右方向への移動同様の練習目標を設定して練習には減むようにしましょう。
前後移動の練習目標
指定された離陸地点から、前後方向に20m離れた着陸地点に移動し、着陸することができること。この飛行を5回連続して安定して行うことができること。
水平面内での飛行
水平面内で飛行では一定の高さを維持する必要がありますから、上下からの風の影響をもろに受けます。
前述のとおり、ドローンは下からの風に弱いので注意が必要です。
水平面内での飛行目標
一定の高さを維持したまま、指定された地点を順番に移動することができること。この飛行を5回連続して安定して行うことができること。
如何でしたでしょうか?
ドローン許可を得ていない場合、練習場所が許可不要な地域に限られるので注意が必要です。