昨今、色々な趣向を凝らした野外イベント・野外イベントが日本各地で行われています。
音楽系のイベントやフェスはもちろん、キャンプやアウトドアが主体のもの、食がクローズアップされたもの等々…
規模も何万人規模のものから、数十人・数百人規模のものまで様々です。
イベントやフェスのプロモーションの為に、ドローンを飛行させて空撮を行いたい。
そう考えるイベント・フェス主催者の方も多いでしょう。
イベント・フェスでドローンを飛ばす際にも、空域や飛行形態によってはドローン飛行許可が必要になります。
※屋内のイベントやフェスの場合・重量200g以下のドローンの場合、ドローン許可は必要ありません。
もくじ
イベント・フェスでドローン許可が必要な場合
ドローン許可が必要なのは
- ① 空港の近くでドローンを飛行させるとき
- ② 人口集中地区でドローンを飛行させるとき
- ③ 150m以上の高度でドローンを飛行させるとき
この3つの中で、野外イベント・フェスでの空撮時に最も想定されるのが「人口集中地区でのドローン飛行」ではないでしょうか。
人口集中地区とは
ドローン許可に掛かる人口集中地区というのは、平成22年度国勢調査のデータを基にします。
この地図上の赤い部分でドローンを飛行させるには、ドローン許可申請が必要になります。
実際のイベント・フェスの開催場所が人口集中地区か否かを調べるには「地理院地図」が便利です。
イベント・フェスの時にドローン許可は取れる?
結論から言うと
「取れない事は無いけど、通常より難しく、活用方法も限定的になる」といえるでしょう。
なぜかというと、通常のドローン許可の基準に加えて
- ・人が密集している地域の場合「追加基準」があること
- ・「ドローン飛行承認」を得なければいけない可能性が高い
という理由からです。
人口集中地区の追加基準
人が密集している場合、ドローンが最悪墜落した場合を想定し、人や物に接触した場合にその危害を軽減するための措置が求められます。
例えば、プロペラガードの装備や衝撃緩和素材の使用、カバーの装着等です。
純正でプロペラガードついていない機体の場合は、改造を施す必要性があります。
当然、ドローン操縦者の操縦スキルも求められますし、補助者の配置と言った要件もあります。
人の上空にドローンを飛行させることは、原則できない?
絶対に人の上空にドローンを飛行させることはできないのか?というとそうではありませんが、「やむを得ず」という条件に当てはまらなければなりません。
更に以下のような基準にドローンを適合させなければなりません。
主な基準(機体)
バッテリーの並列化・自動切替予備バッテリーの装備・地上より有線での安定電源供給・GPS不受信の場合の位置保持機能・安全な自動着陸機能・GPS等以外での機体の位置把握機能・予備プロペラの装備・予備モーターの装備・パラシュートの装備・ジオ・フェンス機能・プロペラガード・衝撃吸収素材 等々
機体以外にもドローン操縦者に関しての基準や飛行体制に関する基準もプラスされます。
野外イベント・フェスはドローンの飛行承認が必要?
飛行方法によっては、ドローン飛行承認が必要な場合があります。
ドローン飛行承認が必要な飛行方法は…
「夜間飛行」「目視外飛行」「人や物から30m未満の飛行」「危険物郵送」「物件投下」
野外イベント・フェスの空撮時に主に想定されるのは「夜間飛行」「人や物から30m未満の飛行」の2つでしょう。
※「人や物から30m未満の飛行」の場合の諸条件は上記の「主な基準」と同様の基準が求められますので、基準の解説は割愛いたします。
夜間飛行の場合
野外イベントやフェスは夜間に行われたり、夜通し行われるものも珍しくありません。
その様な場合にドローンを夜間飛行させる場合、通常の基準に以下の基準がプラスされる事になります。
「機体について、無人航空機の姿勢及び方向が正確に視認できるよう灯火を有していること」
※無人航空機の飛行範囲が照明等で十分照らされている場合は灯火がなくても可。
ドローン操縦者に関しては、夜間飛行時に飛行経路維持をできるスキルが求められますし、離着陸の予定場所に照明を設置して明確にする等の基準があります。
如何でしたでしょうか?
弊所では、野外イベント・フェスでのドローン許可・承認を承っております。
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