先日、このようなお問い合わせがありました。
音楽イベント等で、ドローン空撮を行い、イベントやフェスのプロモーション動画を撮影したい。
こう考えるイベント関係者の方が増えています。
例えば、屋外で開催されているロックフェス等の会場内でドローンを飛行させる場合、ドローン飛行許可申請・承認申請が必要なのは、ドローンに興味のある方・ドローン空撮に関わる方であればご存知の方も多いかと思います。
ではクラブ等の屋内で開催されるイベント時のドローンの飛行はいかがでしょうか?
航空法は「屋内」は対象外?許可や承認は不要?
ドローンを規制しているのは、「航空法」なわけですが…。法律というのはそれぞれに目的(趣旨)が存在します。
第一条 この法律は、国際民間航空条約の規定並びに同条約の附属書として採択された標準、方式及び手続に準拠して、航空機の航行の安全及び航空機の航行に起因する障害の防止を図るための方法を定め、並びに航空機を運航して営む事業の適正かつ合理的な運営を確保して輸送の安全を確保するとともにその利用者の利便の増進を図ること等により、航空の発達を図り、もつて公共の福祉を増進することを目的とする。
上に記載しているのは「航空法の目的」です。
如何でしょうか?航空法というのは「航空機の航行や輸送の安全」を図るための法律なんですね。
ですから、飛行機が飛ばない屋内の場合、航空法の適用除外となります。
適用除外ということは、ドローン飛行許可申請や承認申請は必要ありません。
なので、屋内イベントでドローン空撮を行う場合は、何らの法規制を受けず飛行させることが出来ます。
ちなみに、屋外イベントでの飛行時にはかなり厳しい条件が課されることになります。
安全対策は万全に!
屋内であれば「ドローン飛行許可・承認が不要」ではありますが、それはあくまで航空法上の許可や承認がいらないという事であり、そこで事故が発生し、器物を破損した場合や人にけがをさせた場合等は、民事上の責任を追及されることになります。
屋内では、何かあった場合に逃げ道が限られていますし、ドローン自体(機体)の安全対策や、イベント飛行時の監視体制・危機管理体制等、万全の準備を整えて飛行に臨む必要があります。
また、ドローン関連保険の加入は必須と考えても良いでしょう。